経営学を学ぶ社会人学生が経営書を書評で紹介【経営学の参考図書】

 

■ 参考図書 ■

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    掲載図書数 : 47        最終更新日 : 2011/07/10(Sun) 23:08

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■ 経営学全般

   一橋ビジネスレビュー
一橋大学イノベーション研究センター編(東洋経済新報社)\2,100 ★★★★【中級】〜

 元々は一橋大学の紀要(=大学や研究所などから出される研究論文を収載した定期刊行物)だったものを、広く学外のビジネスマンにも読めるよう衣更えした季刊誌(年4回発行)です。一橋大学を中心とした執筆陣による経営学の論文とビジネス・ケース(=企業のケース・スタディ)が掲載されています。ハーバード・ビジネスレビュー(ダイヤモンド社)と違い、国内企業を基にした論文やケースが多いので、学部学生にも馴染みやすいと思います。また、書籍と違い1つの論文・1つのケースがそれほど長くない「読み切りサイズ」なのもグッドです。経営学の基礎科目を一通り終えた3〜4年次の学生なら読みこなせるのではないでしょうか。経営系の大学院を目指す人には特にオススメします。(※タイトルをクリックして開く「一橋ビジネスレビュー」のサイトでバックナンバーを探せます。読みたい見出しが見つかったら図書館も活用しましょう。)

   経営学入門 (上) (下)
榊原清則(日経文庫)\903×2冊 ★★★【初級】〜

 戦略論と組織論を経営学の2つの柱として解説した、初学者向けの本です。著者も書いているとおり、内容はまさに「教科書」で、あまり面白い本ではありません。ただし、巻末付録の「経営学の変遷」と「文献紹介」はコンパクトにまとめてあり、読んでおいて損はないと思います。

(上巻)
1 経営学とは何か
2 組織行動論―ミクロ組織論
3 組織理論―マクロ組織論
4 経営戦略論
(下巻)
1 企業成長のための戦略と組織
2 国際化のための戦略と組織
3 社内ベンチャーの戦略と組織
4 研究開発の戦略と組織
5 日本企業の経営課題
付録(経営学の変遷―組織論と戦略論の前史)


   ゼミナール 経営学入門
伊丹敬之・加護野忠男(日本経済新聞社)\3,150 ★★★★【初級】〜

 書名には「入門」とありますが、むしろ企業等である程度の経験を積んだ人にとって得るところの多い一冊です。特に、「第3部 矛盾と発展のマネジメント」は是非ともお薦めしたい内容です。

序章 企業のマネジメントとは
第I部 環境のマネジメント
第II部 組織のマネジメント
第III部 矛盾と発展のマネジメント
第IV部 企業と経営者


   マネジメントの世紀 1901-2000
S.クレイナー(東洋経済新報社)\2,625 ★★★★【初級】〜

 大学のテキスト「経営管理総論 I 」で詳しく学習する経営管理論の歴史が、まるでパノラマを見るように描かれています。事項を羅列しただけの教科書には馴染めない人も、この本で生身の人間群像に出会えると思います。

第1章 ストップウォッチ・サイエンス―「科学的管理法」の登場
第2章 モダン・タイムス―フォードの大量生産ライン
第3章 組織の発見―アルフレッド・スローンの経営モデル
第4章 人間の発見―ホーソン実験と動態的管理
第5章 戦時中の教訓―品質管理と日本の再生
第6章 夢の生活―マーケティングの興隆と人間関係学派
第7章 戦略の理解―ドラッカー、チャンドラー、アンゾフ、ミンツバーグ
第8章 組織的な麻痺―ヨーロッパ型の企業経営
第9章 エクセレントな冒険―日本的経営への注目
第10章 新しいパワーバランス―ABB、GE、トヨタ、デル
第11章 マネジメントの現状―21世紀に向けて


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■ 戦略論

   競争戦略論(一橋ビジネスレビューブックス)
青島矢一・加藤俊彦(東洋経済新報社)¥2,520 ★★★★【初級】〜
 「一橋ビジネスレビュー」2000年夏号〜2001年秋号に、5回にわたり連載され好評だった論文を元に書かれています。私は、この連載を入手するために、図書館の地下にもぐり込みました(笑)。ポーターをはじめとする現代の戦略論の体系を、初学者にも分かりやすく、しかも、すっきりと整理してくれます。その独自の視点がユニークで、日本の研究者による戦略論の書籍としては、なかなかの秀作なのではないでしょうか。

第1部 戦略理論の基本
 経営戦略の理論とは
第2部 競争戦略の4つのアプローチ
 ポジショニング・アプローチ
 資源アプローチ
 ゲーム・アプローチ
 学習アプローチ
第3部 複眼的戦略アプローチの応用
 戦略思考のバランス
 全社戦略
 日本企業の問題と戦略の重要性
 企業の「一般戦略」


   戦略プロフェッショナル
三枝匡(日経ビジネス人文庫) \680 ★★★★★【初級】〜
ベンチャー企業の役員に抜擢された青年が、「戦略」をキーワードに事業部立直しに奔走する姿を描いています。元々、経営者の研修向けに作られたものを小説仕立てに編集してあります。とにかく面白いですよ。著者の実体験を基にしていて、臨場感が溢れています。そして、いつの間にか戦略論の基本を理解してしまう。面白くて勉強になる、とにかくオススメの1冊です。

プロローグ 日本企業の泣きどころ
1 飛び立つ決意
2 パラシュート降下
3 決断と行動の時
4 飛躍への妙案
5 本陣を直撃せよ
6 戦いに勝つ
エピローグ 30代のチャレンジ


   経営パワーの危機
三枝匡(日本経済新聞社) \1,631 ★★★★★【初級】〜
「戦略プロフェッショナル」に続く第2弾。「ビジネス戦略ストーリー」と銘打った手法は前回と同じです。が、内容はスケールアップしていて、開発戦略も含めた大きな展開となります。こちらも面白くて、もちろん戦略論の勉強にもなります。私は何度も読んでしまいました。本当にオススメします!文庫版(日経ジビネス人文庫)も出ました。

   ビジョナリー・カンパニー
J.C.コリンズ(日経BP社)¥2,039 ★★★★★【初級】〜
私は、よく教科書に良く出てくる「企業の目的は利潤追求である」という一文が嫌いです。自分が金儲けのためだけに仕事をしているとしたら、悲しいですよね。しかし、「そんな甘いことを考えていては企業は生き残れない」と反論されると、返す言葉がありません。そんな私を大いに勇気付けてくれたのが、この本です。タイトルのビジョナリー・カンパニーとは、素晴らしいビジョン・正しい理念を持った企業という意味。目前の利益だけを追求する企業と違い、ビジョナリー・カンパニーはそのビジョン故に、長期にわたって繁栄するという仮説を実証研究しています。個人でいえば「結局は正直者が勝ち残る」とでもなるでしょうか。みんなが良く知っている有名企業(ソニー・IBMなどなど)も多く出てくる面白い本です。私は線を引き引き、何度も読み返しました。人間の正義を信じる人に読んでもらいたいですねえ。文庫版(日経ビジネス人文庫)も出ました。

第1章 最高のなかの最高
第2章 時を告げるのではなく、時計をつくる
第3章 利益を超えて
第4章 基本理念を維持し、進歩を促す
第5章 社運を賭けた大胆な目標
第6章 カルトのような文化
第7章 大量のものを試して、うまくいったものを残す
第8章 生え抜きの経営陣
第9章 決して満足しない
第10章 はじまりの終わり


   戦略の原理
C.マルキデス(ダイヤモンド社)\2,520 ★★★★【中級】〜


   企業参謀
大前研一(プレジデント社)\2,100 ★★★【初級】〜


   MBA経営戦略
グロービス:編(ダイヤモンド社)\2,940 ★★★【中級】〜
多くの項目を図表等を使いながらコンパクトにまとめてあります。知識を得るには良い本で、一般的な評価は高いようです。が、どうも私にはしっくり来ません。なぜだか考えてみると、この本を起点にアクションを起こす、あるいは更に深く考えてみる、ということができないからではないかと思えます。でも、使い方次第で大いに役立つ本です。

   戦略サファリ
H.ミンツバーグ(東洋経済新報社)\3,990 ★★★★【中級】〜
ミンツバーグは、ポーターと並び称される戦略論の世界的権威。戦略論全体の流れを概観し、10の学派に分けて説明しています。ポーターはその中の1学派に過ぎないという認識を示します。

   競争の戦略
M.E.ポーター(ダイヤモンド社) \5,913 ★★★★★【中級】〜
ポーターの名を一躍世界に知らしめた名著です。競争戦略論の第一人者による定番中の定番。緻密な考察は圧巻です。「3つの基本戦略」はあまりにも有名で、テキスト「経営学総論」にも載っています。

1 競争戦略のための分析技法
2 業界環境のタイプ別競争戦略
3 戦略デシジョンのタイプ


   競争優位の戦略
M.E.ポーター(ダイヤモンド社) \8,190 ★★★★★【中級】〜
「競争の戦略」に続くポーターの名著です。戦略論を学ぶんだったら座右に置いておきたい1冊。「バリュー・チェーン」等の概念的枠組を紹介しています。読み返すたびに新たな発見があり、企業の具体的なアクションを考えるには、前著よりこちらの方でしょう。

1 競争優位の原理
2 業界内部の競争原理をどう決めるか
3 企業戦略と競争優位
4 攻撃と防衛の競争戦略


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■ 組織論

   失敗の本質
野中郁次郎:他(中公文庫)\800 ★★★★★【中級】〜

若き日の野中郁次郎氏等(共著)による組織論の傑作です。旧日本軍を米軍と対比して考察し、話は「学習する組織」にまで展開します。明快な論理展開が面白く、読み始めたら止まらなくなりました。今現在の私たち自身の問題を描いているともいえます。ハードカバ−版もあり。

序章 日本軍の失敗から何を学ぶか
一章 失敗の事例研究
 1 ノモンハン事件
 2 ミッドウェー作戦
 3 ガダルカナル作戦
 4 インパール作戦
 5 レイテ海戦
 6 沖縄戦
二章 失敗の本質
 6つの作戦に共通する性格
 戦略上の失敗要因分析
 組織上の失敗要因分析
三章 失敗の教訓
 軍事組織の環境適応
 日本軍の環境適応
 自己革新組織の原則と日本軍の失敗
 日本軍の失敗の本質とその連続性


   経営組織
金井壽宏(日経文庫)¥903 ★★★★【初級】〜

 大学のテキスト「経営組織の基礎」「経営組織のデザイン」を読む前にお勧めの1冊です。いくつかのエピソードを交えながら、組織論を初心者向けに解説しています。働く個人の視点を大切にしているので、初めて組織論に触れる人にも馴染みやすいでしょう。多様な見方の存在を否定せず、著者の柔軟な思考が伺えます。やさしく語りかける文体が、著者の温かみを感じさせます。

1 いろいろな組織の捉え方 多様な組織観を探る
2 組織のなかの個人
3 個人と組織とのかかわり合い
4 集団の機能と組織
5 組織におけるリーダーシップ
6 組織文化
7 経営組織の設計
8 経営組織の動態化 組織変革
9 組織全体の方向づけと働く個人


   V字回復の経営
三枝匡(日本経済新聞社) \1,680 ★★【初級】〜

「ビジネス戦略ストーリー」の第3弾。1冊目・2冊目ともに非常に面白く、なおかつ勉強になりましたが、今回は動きの鈍い大企業の組織変革の物語です。冴え渡る戦略の展開はなく、どちらかというと後ろ向きの重い話でした。でも、今の日本企業には必要とされているのですね〜。

   企業進化論
野中郁次郎(日経ビジネス人文庫)\840 ★★★【中級】〜

「知識創造企業」で有名な一橋大学大学院教授による少々古い本の文庫化。この人の基本テーマは、ずーっと「情報創造→知識創造」です。巻末には、1997年に一橋大学で行った講演「知識創造への軌跡」が掲載され、「知識創造企業」のエッセンスを垣間見ることができます。(※創発的戦略論でもありますが、ここでは組織論として分類しました)

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■ マーケティング

   ゼミナール マーケティング入門
石井淳蔵・嶋口充輝・他(日本経済新聞社)\2,625 ★★★★【初級】〜

 初学者向けのマーケティングの本としては、非常に優れていると思います。実際にゼミに参加しているような気にさせられるくらい、エキサイティングな章もあります。書名は「入門」ですが、更に上位レベルの力が身に付きます。本格的にマーケティングを学んでみようと考える方にお勧めします。
第I部 マーケティング・マネジメント
第II部 事業組織のマネジメント
第III部 市場の論理
第IV部 市場と事業のダイナミクス
第V部 市場資源構築のマネジメント


   マーケティング原理 第9版―基礎理論から実践戦略まで
フィリップ・コトラー (著) 価格: ¥8,400 (税込) ★★★★★【中級】〜

 マーケティングといえば、やはり「コトラー教授」。大御所フィリップ・コトラーによる定番であり、MBAやマーケティング研究者の必読書とされています。同教授による修士(MBA)レベルの定番テキストは「マーケティング・マネジメント」ですが、本書はより初心者向けとなっています。それでも900ページ以上もある大著で、マーケティングに関しては、ほとんどの事項が網羅されています。辞書的な使い方も可能でしょう。

第1部 マーケティングとマーケティング・プロセス
第2部 マーケティング機会とマーケティング戦略の展開
第3部 マーケティング・ミックスの展開
第4部 マーケティングの管理


   マーケティング22の法則―売れるもマーケ当たるもマーケ
アル・ライズ, ジャック・トラウト (著) 価格: ¥1,529 (税込) ★★★★【初級】〜

 経験から導かれた22の法則が、分りやすく面白い。テキスト「マーケティング・マネジメント」等がとっつきにくいと感じている人にも、とても親しみやすい1冊です。

一番手の法則
カテゴリーの法則
心の法則
知覚の法則
集中の法則
独占の法則
梯子の法則
二極分化の法則
対立の法則
分割の法則



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■ 会計&財務

   決定版 ほんとうにわかる経営分析
高田直芳(PHP)¥1,890(税込)★★★★【中級】

 本書は経営分析(財務分析)について、金融機関の融資担当者やアナリストなどある程度の知識を持つ人向けに書かれています。しかし、財務指標の計算式をただ並べて解説しただけの、そこら辺にあるような味気ない本とはまるで違います。著者の理知的でウィットに富んだ毒舌に、読みながらニンマリしてしまいます。内容は産能通信のレベルは越えていますが、会計の知識をある程度持っている人には福音となるでしょう。実際に企業の財務諸表から「何か」を読み取る力を身につけるには、この程度のレベルは必要です。著者は元銀行員、そして現在は公認会計士です。さらに、自力で原価計算のソフトまで作ってしまうほどのITの実力の持主です。

第1章 はい、こちら粉飾決算研究所
第2章 まずは損益計算書から
第3章 収益性は奥が深いのだ
第4章 収益性の指標は他にもあるぞ
第5章 収益性の分析以外でも大切なものがある
第6章 貸借対照表からも収益性がわかる
第7章 得意先から値引き要請に耐えられる分岐点
第8章 キャッシュフロー分析という迷路の中で
第9章 資金よ、おまえはどこへ行く
第10章 資金はどうやって調達されるのか?
第11章 比率分析から資金のバランスを追え
第12章 資金繰表を作ってみよう
第13章 資金運用表に挑戦だ
第14章 キャッシュフロー計算書の極意を伝授
第15章 あの会社の粉飾決算を見破ろう


   社長になる人ための経理の本
岩田康成(日経ビジネス人文庫)¥680(税込) ★★★★【初級】〜

 テキスト「簿記入門(簿記原理)」や「会計学」を読む前に、オススメしたい1冊です。対話形式で初心者にも親しみやすく、決算書を大掴みにできる力を付けてくれます。ずーっと昔に日商簿記2級を取った私にも役立ちました。日経新聞を読んでいて「営業利益が・・・、経常利益が・・・」と出てきても、すぐにピーンとくるようになりますよ。

1 ウチはいくら儲かっているか?―損益計算書を学ぶ
2 ウチのフトコロ具合を探る―貸借対照表を学ぶ
3 儲けの配り先―利益処分案を学ぶ
4 勘定合って銭足らず―資金を学ぶ
5 税金をこんなに払うの?―法人税を学ぶ
6 ウチの強みと弱みを知る―経営分析を学ぶ
7 どうすればもっと儲かるか?―管理会計を学ぶ
8 会計ビッグバンを学ぶ

   稲盛和夫の実学―経営と会計
稲盛和夫(日経ビジネス人文庫)\550 ★★★★【初級】〜

 私の大好きな著者のひとりです。会計をブラックボックスとして人任せにするのではなく、本当に自分で納得できるまで突き詰めていく著者の姿勢は、大いに学ぶべきものがあります。


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■ 経済学

   入門 経済学
伊藤元重(日本評論社)¥3,150 ★★★★★【初級】〜

 はじめて経済学を学ぶ人向けに易しく書かれた大学学部レベルの「入門用教科書」です。理論的な解説だけでなく、それが現実の経済問題にどう繋がっているかが理解できるので、読みながら「なるほど、そうだったんだ!」と何度も膝を打ってしまいました。一般的な経済学の教科書と違って「数式」をあまり使わずに解説しています。導入や概念の説明が丁寧で事例も豊富なため、産能大学のテキスト「経済学」に比べて数段わかり易いと思います。産能のテキスト学習の前に読むことをおすすめします。ただし、ボリュームがある(500ページ超)ので時間はかかります。著者は政府の経済戦略会議のメンバーで、テレビ東京のニュース番組「ワールド・ビジネス・サテライト」にコメンテーターとしても出演している東京大学大学院の教授(専門は国際経済学と産業経済)です。

0 経済学とはどのような学問か
Part 1 ミクロ経済学
1 需要と供給
2 需要曲線と消費者行動
3 費用の構造と供給行動
4 市場取引と資源配分
5 ゲームの理論入門
6 独占と競争の理論
7 市場の失敗
8 不確実性と不完全情報の世界
9 消費者の理論
Part 2 マクロ経済学
10 経済をマクロからとらえる
11 有効需要と乗数メカニズム
12 貨幣の機能
13 マクロ経済政策
14 インフレと失業
15 財政政策のマクロ経済分析
16 経済成長と経済発展
17 国際経済学


   経済学入門塾〈1〉マクロ編
石川秀樹(中央経済社)¥2,310 ★★★★【初級】〜

 資格試験予備校の講師を勤める著者が、講義内容を文字にしたような本です。学生がどこでつまずくかを良く知っている人だけに、初歩的なグラフの見方までキチンと解説してくれます。しかし、公務員試験などを到達点としているので、産能大の学習レベルを越える内容です。ですから、本書を全部を読む必要はなく、必要なところだけ「つまみ食い」しても良いのではないでしょうか。

   経済ってそういうことだったのか会議
佐藤雅彦&竹中平蔵(日経ビジネス人文庫)\630 ★★★【初級】〜

「ばざーるでござーる」等数々のヒットCMを作った佐藤氏と、経済財政政策担当大臣(出版当時は慶応大学教授)の竹中氏が対談・質疑応答形式で経済問題を解説していきます。結構面白いのですが、経済学の基礎知識がないとわかった気になってそれだけで終わってしまいそうです。キチンと「経済学」を学習してから読むことをおすすめします。

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■ 心理学

   マンガ心理学入門―現代心理学の全体像が見える
ナイジェル・C. ベンソン(講談社ブルーバックス)¥840 ★★★【初級】〜

 タイトルには「マンガ」とありますが、実際には「イラスト」と言った方が正確かもしれません。著者は英国の大学で心理学や哲学を教える教師です。原題は「INTRODUCING Psychology」とあるように、心理学の初歩的な入門書です。心理学の誕生以前から、広範な領域に広がった現代の心理学を偏りなくコンパクトに概観できます。しかも、イギリス人らしいユーモアに溢れたイラストが理解を助けてくれます。大学(短大)のテキスト「心理学」の前に読んでおくと、問題意識が喚起されて良いのではないでしょうか。初心者向けに定評のある1冊です。

心理学とは何か?
方法論
心理学の誕生
心理学以前
さまざまな観点
発達心理学
社会心理学
比較心理学
個人差心理学
今日の心理学


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■ 情報処理/情報技術

   よくわかるマスター MCAS Excel 2007完全マスターI  公認テキスト
富士通エフ・オー・エム (FOM出版) 価格: ¥2,100 (税込)★★★★【初級】〜

   よくわかるマスター MCAS Word 2007完全マスターI 公認テキスト
富士通エフ・オー・エム (FOM出版) 価格: ¥2,100 (税込)★★★★【初級】〜

   マイクロソフト公式 Microsoft Certified Application Specialist 攻略問題集 Microsoft Office Excel 2007 第2版
間久保 恭子 (日経BPソフトプレス) 価格: ¥1,890 (税込)★★★★【中級】〜

   マイクロソフト公式 Microsoft Certified Application Specialist 攻略問題集 Microsoft Office Word 2007 第2版
佐藤 薫・光信 知子 (日経BPソフトプレス) 価格: ¥1,890 (税込)★★★★【中級】〜

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■ 論文/ライティング

   ホンモノの文章力 ―自分を売り込む技術
樋口 裕一(集英社新書)¥693 ★★★★【初級】〜

第1章 「文は人なり」にもの申す
第2章 小論文・レポート・投書―意見文の書き方
第3章 自己推薦書・志望理由書の書き方
第4章 作文・エッセイの書き方
第5章 手紙・eメールの書き方
第6章 文章は現代を救う


   やさしい文章術―レポート・論文の書き方
樋口 裕一(中公新書ラクレ)¥756 ★★★★【初級】〜

第1章 レポート・論文とは何か
第2章 書物についてのレポートの書き方
第3章 ある現象や出来事についてのレポート
第4章 論文の書き方


   YESと言わせる文章術
樋口 裕一(青春出版社)¥667 ★★★★【初級】〜

 受験界で有名な「小論文の神様」による、社会人「初心者」向けの文章作成指南書です。「書き方の基本を学び、少し練習をすれば、誰でも徐々に説得力のある文章が書けるようになる」というのが著者の信条です。本書では「3つの型」を身に付けます。
  「第1の型」:(1)主張→(2)根拠    「第2の型」: (2)根拠→(1)主張
  「第3の型」:(T)問題提起→(U)意見提示→(V)展開→(W)結論
 まず200字の短文で「第1の型」「第2の型」を練習し、次に、600字の文章で「第3の型」を身に付けます。この基本がマスターできれば、数千字・数万字の長文にも応用できるようになります。練習問題と模範解答があるので、実際に自分で書いてみて、解答例と比較できます。初学者がリポートや論述式試験に向けて「論理的に書く力」を訓練するのに、初めの一歩として手頃な書籍でしょう。

プロローグ 自分の意見を相手に伝える
第1章 まず200字から始めてみる―構成力のつけ方(1)
第2章 600字で説得させる書き方―構成力のつけ方(2)
第3章 わかりやすい文章とわかりにくい文章
第4章 読み手の心を動かすコツ
第5章 うならせる文章の磨き方
第6章 必ずYESと言わせるテクニック
エピローグ 奥行きのある文章を書くために


   「超」文章法
野口悠紀雄(中公新書)¥819 ★★★【中級】〜

 『「超」整理法』で有名な著者の本業は経済学者、青山学院大学の教授です。以前に「超」整理法を読んだ時、結構好感を持っていました。この本もパラパラとページをめくると、目を引くサブタイトルが並んでいます。いわく、「メッセージが8割の重要性を持つ」「冒険物語の秘密」「ドラマチックに始め、印象深く終えよ」「比喩を用いて一撃で仕とめよ」などなど・・・。
 これは、使えるかも・・・と思いながら読んでみると、前半は結構役立つことが書いてありました。しかし後半になるにつれ、段々とトーンが下がってきます。わざわざこの著者が書かなくても・・・といった内容もあります。この本は、少なくとも全くの初心者向けではないかもしれません。自分の書き方のスタイルを模索する中級クラス(?)の方には、役に立つでしょう。

   論文の書き方マニュアル
花井等&若松篤(有斐閣)¥1,680 ★★★★【初級】〜


   創造的論文の書き方
伊丹敬之(有斐閣)\1,785 ★★★【上級】〜

 一橋大学で戦略論を教える有名教授の著作。学部学生の卒論用にと考えると難しすぎます。伊丹ゼミという閉じられた空間の中だけで通用する対話が多く含まれます。大学院で自分のテーマを深く研究した後、修士論文を書く立場にならないと歯がたたないでしょう。

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■ 学習法/スタディスキル

   勉強法が変わる本
市川伸一(岩波ジュニア新書)¥861 ★★★★【初級】〜

 著者は東京大学大学院教育学研究科で認知心理学を専門とする教授です。教育に関わる「学習・記憶・思考・言語」などについて、実際に学ぶ立場の生徒・学生たちと深く関わりながら研究しています。その成果を踏まえた学習法の解説ですので、実践的であると共に心理学という合理的な根拠に基づいた方法論だといえます。本来は高校生向けに書かれたものですが、社会人学生にとっても非常に参考になります。また、認知心理学の基礎も学ぶことができますので、テキスト「心理学」の副読本にもお薦めします。

1 学習観を見直す
2 記憶する
3 理解する
4 問題を解く
5 文章を書く


   学ぶ意欲の心理学
市川伸一(PHP新書)¥756 ★★★【中級】〜

 認知心理学の立場から、学習に関する「動機づけ」を検討しています。第1章で動機づけ理論の歴史を振り返りながら、市川氏による新たな視点を提案します。第2〜3章は、「受験の神様」和田秀樹氏や、「ベストティーチャーズ」の一人苅谷剛彦氏との対談です。一番のお勧めは、第4章。ここで、(第1章の知見から)自分のやる気を引き出すための方法論を具体的に提示しています。産能通信を始めたのはいいけれど、なかなか「やる気」が続かないとお嘆きのあなたに、ぴったりの対処法が見つかるかもしれません。難関の資格試験の勉強を何年も続けている方にも活用できるでしょう。本来は心理学に分類すべき本ですが、この第4章を重視して学習法として紹介します。

第1章 動機づけの心理学を展望する
第2章 和田秀樹氏との討論
第3章 苅谷剛彦氏との討論
第4章 自分のやる気を引き出す環境づくりと意識づくり
 第一ステップ―内容分離的動機から入る
 第二ステップ―内容関与的動機を高める
 第三ステップ―二要因モデルを越えて


   Study Power: Study Skills to Improve Your Learning and Your Grades
William Luckie,Wood Smethurst(Brookline Books)¥1,586 ★★★★【高校1〜2年程度の英語力】〜

 米国では「Study Skills」というカテゴリーが確立されていますが、その分野でよく売れている本です。学習の方法論を「INPUT」「PROCESS」「OUTPUT」の3段階に分け、それぞれを具体的に解説しています。また、学習全般についてシステマチックに考えられていて漏れがありません。ハーバード大学やエモリー大学での指導で実績を積んだシステムで、実際に実績を上げているというのも目を引きます。study skillsの修得と英語の勉強を兼ねて読んでみるのも良いのではないでしょうか?
 こちらで書評を見ることができます(米国のAmazon.com)。ただし、「Amazon.com」では運賃が高いので、購入するなら日本の「Amazon.co.jp」の方がお得でしょう。

INTRODUCTION: A Systematic Approach to Study
Listenig
Note Taking
Study Reading
Managing Your Time
Managing Your Memory
Test Preparation
Papers and Written Reports
Oral Reports


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■ 基本スキル/考える・話す

   カーネギー 心を動かす話し方 - 一瞬で人を惹きつける秘訣
D.カーネギー (著) 価格: ¥1,680 (税込)★★★★★【初級】〜

 本場米国のデール・カーネギー・コース(社会人向けの自己啓発教室)で中心的なテキストとして長く使われてきたものです。(私事で恐縮ですが)私は「日本話し方センター」という話し方教室で、500人の聴衆を前にしたスピーチで表彰されたことがあります。その原動力となったのが、(その教室のテキストではなく)この本でした。ここに書いてあることを実際に練習しながら身に付ければ、人前での話に怖いものはなくなります。スピーチ・プレゼンテーション・会議はもちろん、社会人として様々な場面に応用できます。私はこれ以上の教科書を見たことがありません。同著者による「話し方入門 新装版(創元社)」と紛らわしいのですが、本書の方が数段良い内容です。

第1部 効果的に話すための基本
 第1章 基本のスキルを身につける
 第2章 自信を育てる
 第3章 簡単で効果的な話し方
第2部 話・話し手・聞き手
 第4章 聴衆の関心を引く話
 第5章 生き生きした話し手となる
 第6章 話を聞き手と分かち合う
第3部 準備の大切な話と即興の話
 第7章 聞き手に行動をおこさせる短い話
 第8章 知識や情報を提供する話
 第9章 心をつかむ話
 第10章 聞き手を楽しませる即興の話
第4部 意思伝達の技
 第11章 効果的な話し方の秘訣
第5部 さまざまな話し方への挑戦
 第12章 紹介・授賞・受賞のスピーチ
 第13章 組み立てられた長い話
 第14章 日常会話


   知的複眼思考法―誰でも持っている創造力のスイッチ
苅谷 剛彦 (著)講談社プラスアルファ文庫価格: ¥924 (税込)★★★★【初級】〜

 3万人の大学生に選ばれた「ベストティーチャーズ」のひとり、苅谷剛彦氏の著作です。物事の論理の筋道を追う力、自分の論理をきちんと組立てる力、常識や詭弁に惑わされず様々な視点から考える力をつけるための具体的方法を解説しています。(読みっぱなしにせず)熟読して実践すれば、「自分の頭で考える」に一歩近づくことができるでしょう。東京大学(大学院)での授業がベースになっていますが、充分わかりやすく書かれています。テキスト「自立学習基礎」の内容ともマッチしており、副読本としてもお薦めします。

序章 知的複眼思考法とは何か
第1章 創造的読書で思考力を鍛える
第2章 考えるための作文技法
第3章 問いの立てかたと展開のしかた―考える筋道としての問い
第4章 複眼思考を身につける

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■ ライフマネジメント/生きる

   7つの習慣―成功には原則があった!
スティーブン・R. コヴィー (著) 価格: ¥2,039 (税込)★★★★★【中級】〜

 世界中で1500万部以上も売れ続けている大ベストセラーで、クリントンやトム・ピーターズも推薦文を書いています。
 第一の習慣の根拠である「人間には、刺激と反応の間に選択の自由がある」という考え方を理解し取り入れるだけでも、大きな価値があります。反応的な人は「石を投げられる」という刺激に対し、すぐに「怒る」という反応を示します。主体的な人は、他人の行動に振り回されず、自分の反応を自分で選ぶことができる。それは、自らの深い価値観に基づくと著者は述べています。
 1996年の日本での初版を読み、感銘を受けました。あらためて読み返してみましたが、その価値は今でも変わりません。テキスト「国際経営」でも取り上げられています。実践を続ければ、自分や他者に対するリーダーシップやマネジメントの本質を身につけることができるでしょう。

第1部 パラダイムと原則について
 インサイド・アウト
 人生の扉を開く「7つの習慣」
第2部 私的成功
 1)主体性を発揮する・・・自己責任の原則
 2)目的を持って始める・・・自己リーダーシップの原則
 3)重要事項を優先する・・・自己管理の原則
第3部 公的成功
 相互依存のパラダイム
 4)Win-Winを考える・・・人間関係におけるリーダーシップの原則
 5)理解してから理解される・・・感情移入のコミュニケーションの原則
 6)相乗効果を発揮する・・・創造的な協力の原則
第4部 再新再生
 7)刃を研ぐ・・・バランスのとれた自己再新再生の原則


   [決定版]生きがいの創造
飯田 史彦 (著) 価格: ¥2,520 (税込)★★★★★【初級】〜

 国立福島大学で人事管理論を教える著者が、人間の「生きがい」を研究して最終的に到達した結論は、現代人の常識を超えるものとなりました。書籍として出版される前に、論文「生きがいの夜明け」として大学の紀要に掲載され、反響が口コミで爆発的に広がったという衝撃の書です。賛否両論あるようですが、この本に出会って人生観が変わった人も多いはず。問題を抱えている人、壁を感じている人、人生に疲れている人、そして人生を真摯に生きようとする人には、涙が止まらなくなるほどの感動と癒しを与えてくれる最高の1冊となるでしょう。50万部を超えるベストセラーですが、改訂され新版となりました。改訂前の文庫版(PHP文庫)もあります。

第1章 過去の人生の記憶
第2章 人生のしくみ
第3章 愛する故人とのコミュニケーション
第4章 「永遠の生命」を科学する意味
第5章 「ブレイクスルー思考」による生きがい論

   運命を拓く―天風瞑想録
中村 天風 (著) 価格: ¥1,995 (税込)★★★★★【中級】〜

 中村天風といえば、特に経営者に人気があることで有名です。その天風哲学の集大成ともいうべきものが本書です。文庫版(講談社文庫)もあり。

序章 朝旦偈辞
第1章 生命の力
第2章 人生を支配する法則
第3章 潜在意識とその性能
第4章 言葉と人生
第5章 大いなる悟り
第6章 人生と運命
第7章 人間の生命の本来の面目
第8章 人生の羅針盤
第9章 第一義的な活き方
第10章 恐怖への戒め
第11章 勇気と不幸福撃退
第12章 理想と想像
第13章 一念不動


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■ その他

   人を動かす(新装版)
デール カーネギー (著) 価格: ¥1,575 (税込)★★★★★【初級】〜

 人間関係について書かれた著書の中で、これほど世界的に有名なものはないでしょう。初版以来70年、改定後20年以上経過しても、まったく古さを感じさせません。逆に、人間関係が希薄になりつつある現代こそ、この本の重要性が増したといえるかもしれません。正に人間関係の原則を説いた名著です。可能ならば、できるだけ若いうちに読むことをお薦めします。また、管理職として部下をお持ちの方にも、家族関係でお悩みの方にもお薦めします。この書を読み、他人の気持ちを思いやることを心掛ければ、人間関係で悩むことは非常に少なくなるでしょう。座右に置いて、適宜読み返したい名著です。

PART1 人を動かす3原則
PART2 人に好かれる6原則
PART3 人を説得する12原則
PART4 人を変える9原則
付録 幸福な家庭をつくる7原則


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